このところ急に気温が上がり、その暑さに体がついて
いきません。
こんな時期、軒先に吊るされた風鈴は、風が吹く度に
「チリン、チリン」と、軽やかな音色を奏で、まるで
涼しさを運んでくれるようです。
そもそも耳で涼しさを感じるのは、日本人だけだそう
です。
硝子製の江戸風鈴は低い音、鉄製の南部風鈴は澄んだ
音がします。
クーラーに頼らず、好きな音色で涼をとるのも風情が
ありますね。 渡辺 田鶴子