社長ブログ
今回は、前回ふれた「ヒートショック」についての話です。
驚くべきことは、家の中での溺死・溺水が多いことです。
育児中、よく注意されたのが「幼児の浴槽内溺死」です。
幼児は頭の部分が重いために、バランスを崩して浴槽内に
転落し溺死してしまうという事故です。
これは幼児に限っての事故なのでしょうか?
溺死における年齢別死亡数を見ると、実際は幼児の溺死は
全体から考えるとそれほど多いとはいえず、むしろ高齢者
がなんと全体の90%近くを占めています。
浴槽内にお湯が入っていても、高齢者の方であれば普通に
立つことが出来るのに何故?
高齢者による溺死は、浴槽内において「失神する」ことに
よって発生するといわれています。
そして、その「失神する原因」の多くがヒートショックで
あるとも考えられています。
ヒートショックとは、家の中の急激な温度差が原因です。
つまり、「暖かい場所」⇔「冷たい場所」という激しい
温度差を体感することによって、体内に急激な血圧変化が
発生することを「ヒートショック」といいます。
このヒートショックは、入浴時だけ発生するものではあり
ません。暖かいリビングから寒い浴室やトイレに行く時も
注意が必要です。