雪の結晶は、まるで花のよう。
雪の花、六華、銀花などと昔の人が呼んだ気持ちが
わかる気がします。
降り積もった白一面の雪景色を眺める雪見は、江戸
時代の粋人たちに好まれたそう。
暦の上では大雪を迎え、いよいよ本格的に雪が降り
だす頃、降雪地方では雪の重みで枝が折れないよう
雪吊りをして木を守ります。傘を少し開いたような
趣きのある兼六園の雪吊りは、大仕事ながら、冬の
風物詩です。 渡辺 田鶴子