ここ数年、夏になると朝顔やゴーヤなどを使った「緑のカーテン」を
あちらこちらで見かける事が多くなりました。
見た目にも涼しく、室内の蒸し暑さも和らげてくれるそうですから、
最初に考えついた人はたいしたものです。(その発想力に感心します)
皆さんは、暑さ対策なにかしていますか?
ところで、以前は「家に緑」といえば、ツタを思い浮かべます。
ごくまれに、ツタを外壁に這わせたお宅を見かけますが、確かに独特の
雰囲気を醸し出して、お洒落な感じですよね。
そんな外観が気に入り、ツタを育てている方もいらっしゃるのでしょうが、
実は、こんな危険なことが有ることをご存知でしたか?
外壁材とサッシ枠のわずかなすき間から入り込んだツタは、サッシとの
シーリング材を突き破って、どんどんツルを伸ばしていきます。
日光が当らないのに、何故そんなところで成長するのかは不明だそうです。
内側から入り込んだツタに押されて外壁が膨らんだり、ツタから雨が伝わり
内部を腐らせてしまいます。
住んでいる方は、室内側の壁が湿ってきたりしてから気づくようですが、
被害例は決して少なくないようです。
普通にチェックしても原因が判からず、壁の内側をファイバースコープで
見て、初めて判かることもあるそうです。
断熱材が入っていないのが原因で室内側の壁が湿っていた、という実例は
ありますが、外壁を剥がしたとき、内部にびっしりとツタが這っていたら
ゾッとしますね。
好んで育てた方だったら、後悔してもしきれません。
ツル植物で壁面緑化をするプロの皆さんは、その危険性を充分認識して
いますので、躯体から切り離して別の壁にしたり、いくつかの対策を組み
合わせて、家を傷める危険が無いように注意しています。
もしあなたが、ツタを育てているのなら、外壁の近くには置かない様に
した方が良さそうですよ。
外壁や柱が傷んでいたら、大掛かりな工事になってしまうので大変です。
木造住宅では、ツタが絡まないようにするのは大切なことだそうです。
夏は特に成長が早いので、心当たりがある方は、一度外壁のチェックを
してみて下さい。案外見落としているかも知れませんよ。
例年にない猛暑、暑さ対策は万全に!!
温熱環境に配慮した自由設計の注文住宅 渡辺