社長ブログ

緑のカーテン2010.07.28

ここ数年、夏になると朝顔やゴーヤなどを使った「緑のカーテン」を
あちらこちらで見かける事が多くなりました。
見た目にも涼しく、室内の蒸し暑さも和らげてくれるそうですから、
最初に考えついた人はたいしたものです。(その発想力に感心します)
皆さんは、暑さ対策なにかしていますか?
ところで、以前は「家に緑」といえば、ツタを思い浮かべます。
ごくまれに、ツタを外壁に這わせたお宅を見かけますが、確かに独特の
雰囲気を醸し出して、お洒落な感じですよね。
そんな外観が気に入り、ツタを育てている方もいらっしゃるのでしょうが、
実は、こんな危険なことが有ることをご存知でしたか?
外壁材とサッシ枠のわずかなすき間から入り込んだツタは、サッシとの
シーリング材を突き破って、どんどんツルを伸ばしていきます。
日光が当らないのに、何故そんなところで成長するのかは不明だそうです。
内側から入り込んだツタに押されて外壁が膨らんだり、ツタから雨が伝わり
内部を腐らせてしまいます。
住んでいる方は、室内側の壁が湿ってきたりしてから気づくようですが、
被害例は決して少なくないようです。
普通にチェックしても原因が判からず、壁の内側をファイバースコープで
見て、初めて判かることもあるそうです。
断熱材が入っていないのが原因で室内側の壁が湿っていた、という実例は
ありますが、外壁を剥がしたとき、内部にびっしりとツタが這っていたら
ゾッとしますね。
好んで育てた方だったら、後悔してもしきれません。
ツル植物で壁面緑化をするプロの皆さんは、その危険性を充分認識して
いますので、躯体から切り離して別の壁にしたり、いくつかの対策を組み
合わせて、家を傷める危険が無いように注意しています。
もしあなたが、ツタを育てているのなら、外壁の近くには置かない様に
した方が良さそうですよ。
外壁や柱が傷んでいたら、大掛かりな工事になってしまうので大変です。
木造住宅では、ツタが絡まないようにするのは大切なことだそうです。
夏は特に成長が早いので、心当たりがある方は、一度外壁のチェックを
してみて下さい。案外見落としているかも知れませんよ。
  例年にない猛暑、暑さ対策は万全に!!    
        
        温熱環境に配慮した自由設計の注文住宅   渡辺