社長ブログ

建築のあれこれ「コスト重視の住宅②」2021.02.05

(4)多くの素材を使わない

各所でバラバラの素材を使うよりも、材料を統一する

ことでコストダウンが可能です。更にこれは、工事の

種類を減らすことにもつながります。

例えば部屋により、壁の仕上げに漆喰を使えば左官屋

さんが、クロスを使えばクロス屋さんが必要です。

違う素材を使えば、それに伴って工事の種類も増える

ことになります。

しかし、全ての材料をクロスに統一すれば職人さんも

1工種になるので、手間賃を削減することができます。

(5)余分な贅肉を削ぎ落とす

予算に限りがあればあるほど、材料や素材もコストの

安いものから選択していかなければなりません。

そういう意味では残念ながら選択肢は限られてしまい

ます。

しかし、素材自身の持つ風合いを活かした計画ができ

れば、余分な「お化粧」のコストを削減できます。

「鉄は鉄」「木は木」というように、素材そのものを

活かし、アイディア次第で豊かな空間の演出も可能に

はなりますが、制限もあります。

(6)要望の整理と割り切り

予算内に費用を収めることが最も大事と考えるならば、

残念ながら、「あれもこれも」というわけにはいきま

せん。

もちろん造り付けの家具のほうが方が部屋はスッキリ

するし、床暖房をする方がより快適なことは確かです。

けれど、それで予算をオーバーしてしまったらどうで

しょう。

①予算を守ることが最も重要なのか

②費用がかかっても最初から造ることが重要なのか

③費用がかかる分を他にあてた方がいいのか

④今できないのなら将来にまわすことができるのか

その都度、要望の整理をしながら、割り切った計画を

進めていく必要があります。