個人が不動産会社の助けを借りずに不動産を購入するのは
大変難しいことです。間違いのない取引を進めるためにも、
買主自身が不動産会社を選ぶ目を持たなければなりません。
不動産会社を選ぶ時は、以下の点に注意しましょう。
◆早く情報を開示してくれる
売る側の立場からすると、買主の印象を悪くするような情報は
ギリギリまで隠したいものです。しかし、買主の立場に立てば、
不動産仲介会社は買主が気付いていないリスクをプロの視点で
説明するのが当然ですから、もし物件に気になる点があれば、
質問をして不動産会社の対応をよく見てみましょう。
また、不動産業者は宅建業法により契約までにその土地に関する
「重要事項」を買主に書面で説明することが義務付けられています。
これは、土地の購入にあたって、買主が基本的かつ重要な事柄を
理解し、熟慮後に購入を決断すべきというごく当たり前の趣旨に
基くものです。ところが実状は、契約書にサインする直前に説明
されることが多く、買主は不安を残したまま、契約に臨むことが
少なくありません。
◆注文住宅について全般的な知識を持っている
多くの不動産会社は、注文住宅に関する知識が乏しく家づくりを
踏まえた土地の評価があまり得意ではありません。
本来、土地と家づくりは切っても切り離せないものであり、当然
不動産会社は注文住宅にも精通していると思われがちです。
しかし、この二つは隣り合わせの分野ではあっても必要とされる
知識が全く異なります。
例えば、その土地にどのくらいの床面積の家が建つかという最も
基本的な事ですら、答えを出すことができない担当者も少なく
ありません。これでは必要のないところに予算をつぎ込む羽目に
なり、希望の住環境が手に入らないということになりかねません。
不動産会社のアドバイスが土地の購入に関する内容だけでなく、
これから建てる家のことも踏まえたものかどうか、対応をよく
見てみましょう。
・買主に不利な情報も明らかにしてくれる。
・家づくりをトータルに踏まえたアドバイスができる。
こんな不動産会社を選ぶことが大切だと思います。