社長ブログ

建築のあれこれ「分譲チラシにご用心!」2017.09.22

★おとり広告!?
チラシはA2サイズの大きなフルカラーで両面刷り。
表には、コンピュータ・グラフィックスで作成した

BOXタイプの住宅が3棟ならぶ完成予想図と建築

デザイナーの写真や彼の経歴まで並んでいます。

そして、裏面には標準仕様として某有名メーカーの

設備のイメージ写真が入り、結露を防ぐペアガラスを

全居室に採用とも書かれています。

「へぇ~ このグレードで土地+建物がこんな金額で

出来るんだ!一体、土地価格はいくらなんだろう?」

プランと価格に目をやると、土地面積と延床面積、

そして税込価格くらいしか出ていません。

あらためてチラシを隅々まで見ていきました。
「どうもこの表現は気になるなぁ・・・」

ペアガラスを「全居室」に・・・ということは、
浴室やトイレは、ペアガラスは使わないということ?
「これじゃ、ヒートショックなどの問題があるなぁ~」

その下には、『(財)性能保証住宅保証機構』に認定

された住宅です、というキャッチコピーがあり、

信頼のおける第三者機関である専門の検査員による

現場審査や保証の裏づけで、長期にわたる保証を

しっかりバックアップします。

安心の10年保証です、と続いていました。

信頼を得られそうな文字は並んでいるものの全然

でたらめ。住宅業界にいる人間でさえ見過ごして

しまいそうなほど、上手な表現です。

そして『分譲概要』・・・・???

建売住宅であれば『建築確認番号』の表示がある

はず。

現地の写真は、古い倉庫が建っているモノクロ。

この広告は、もしかして『宅建業法』違反?!