最近、不景気の影響もあるかもしれませんが、相見積りを
する方が増えてきました。これは、別に悪いことではない
ですし、1円でも安くというのは人間の心理だと思います。
しかし、この相見積り・・・実は危険な要素を含んでいる
のです。現に、相見積りが増えだしてきてから
「初めは安いと思ったけど最後には結局高くついた」
「値段は安かったけれど、工事の質が悪かった」
などという話を聞きます。
「値段も安かったし、工事も良かった」という声は残念
ながらあまり聞きません。これは何故でしょう?
例えば車や電化製品などは品質が一定で仕様も一律の為、
単純に値段の比較ができるのです。
中身の細かい部品の値段などは知らなくてもそう失敗する
ことはありません。
ところが建築工事の場合は全く訳が違います。
必要な工事を分類すると、解体工事、解体ごみ処分費用、
基礎工事、大工工事、設備配管工事、電気工事、内装工事、
設備機器、サッシ工事、外装工事、美装工事などなどです。
これだけの工事内容の見積りを、4社も5社から集めても、
果して一般の人が判るでしょうか? もちろん合計金額は
すぐ判ります。あとはせいぜい定価のある設備機器位だと
思いますが、これだけで業者を決めるなんて正直無理です。
おそらく大半の人が最終的には合計金額で決めるでしょう。
これが間違いの始まりです。
当然、相見積りという時点で、各業者は合計金額をいかに
下げるかに全精力を注ぎます。
ある業者は、外部の配管工事を見積りに含めないかもしれ
ないし、別の業者は・・・? かもしれません。
ですから、合計金額だけ見て飛びつくのは非常に危険なの
です。
仕事を受注する為に、値段は安いけれど品質はお構いなし
という業者も出てきていますので、お客様自身も単に金額
だけで判断するのではなく、しっかりした目を持つことが
求められていると思います。
こころ無い悪徳業者にはくれぐれもご注意くださいね!!