社長ブログ

築30年を超える戸建て住宅、新築それともリフォーム(続3)2018.09.07

前回に引き続き、築30年を超える住宅をリフォームするか

建て替えするか? の判断基準について解説します。

今回は「建て替え」について。

● 建て替えたほうがよい場合

①その家を終の棲家とし、かつその家を承継するものが

はっきりしている➡ この場合は安心して建て替えを

検討することができます。親子で資金を出し合い共有

名義にするなど、法に定められた所定の条件を満たす

ことで、大きな節税効果も期待できます。

②老後資産などもしっかり計算した上で、資金に余裕が

ある➡ いずれ訪れる健康寿命の到来と共に、要介護

状態になってしまう可能性は、誰しもが抱えています。

そのときに備え当面の間、生活に困らない程度の資金

などをしっかり計算し、余裕があるときは建て替えを

検討する価値があります。

③既存建物の確認申請が昭和56年(1981年)6月1日以前に

出されたもので耐震改修に多額の費用がかかるという

ことがはっきりしている。あわせて、現在の住まいに

ついての不満が構造、断熱、間取り、設備など、ほぼ

すべてに及んでいる➡ 耐震改修工事で多額の費用が

かかる可能性が見込める場合、他にいくつもの住まい

への不満を抱えており、解消にかかるお金の兼ね合い

からその場で我慢したととしても、いずれ直すことに

なってしまうことが多いようです。多くの不満を解消

するにはリフォームより建て替えのほうが結果として

は安上がりに済んでしまう場合が多いようです。

④地盤が弱く、家が傾いている➡ ジャッキアップして

床を水平にする工事もできますが、程度によっては、

数百万円のコストがかかります。

古屋を解体してから、しっかり地盤改良工事を行ない、

基礎から作り直すことで軟弱な地盤だとしても地震に

強い建物に建て替えることができます。

⑤建物の土台や柱、梁など構造部分が傷んでいる➡

見た目がしっかりしていたとしても、広範囲で腐食し

ていたり、白蟻被害があると、補修しても長持ちする

構造にはなりません。

建て替えかリフォームか? その見極めは素人では判断が

難しいので、専門家に現地調査を依頼することをお勧めし

ます。

次回は、築30年を超える住宅をリフォームするポイントを

お伝えします。