社長ブログ

上手な室内換気と掃除のコツ2020.05.08

世界的な新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛に

よって、感染予防対策の一つとして、室内換気に対する

関心が高まっています。

誰しも換気について、窓や玄関を開ければ済む、などと

簡単に考えているとはいえ効果的に室内換気をするため

のコツとは、いったいなんでしょうか?

一般的な家庭では、窓の大きさや空気の流れによっても

かわりますが、窓を開けて換気する目安は、だいたい

『1時間あたリ5分~10分ほど』と言われています。

たとえ窓を開けている時間が短時間だとしても、頻繁に

換気するほうがより高い効果を期待できます。

ここで大事なポイントは、単純に窓を開けるだけの換気

ではなく、室内の空気をうまく入れ替え、効率的に換気

する『換気経路』を考えることが大事です。

その際のポイントは以下の3つです。

1.1か所の窓だけでなく、その対角線上にあるほかの

窓も開けて家全体に空気の流れをつくる。

ただし、換気経路を考えて、やみくもに室内扉を開けた

ままにしておくと急に流れ込んできた空気で、室内扉が

勢いよく閉まることがあります。これは、怪我や室内扉

の破損につながるので、気をつけましょう。

又、冬場に室内扉を開けっぱなしで窓を開けてしまうと、

暖かい空気が寒い玄関に流れ出し、玄関に湿気がこもり、

建物の老朽化や結露によるカビの原因ともなります。

2.各部屋の壁に付いている「給気口」を確認します。
冬は、外から空気が入ってきて寒いことから、給気口を

閉じたままにしがちですが、屋外の空気が屋内に入らな

いので家全体の換気効率が下がります。

家庭用エアコンやパッケージエアコンを使用することで、

エアコンが換気をしてくれると考えがちですが、これは
あくまでも室内の空気を循環させているだけで、換気は

行っていません。

3.「24時間換気システム」をチェックしましょう。

このシステムが正しく使われていれば、約2時間で部屋

全体の空気が入れ替わりますが、24時間換気システム

の存在は普段意識することもなく、実際のところ電気代

を節約するため換気システムのスイッチを切ったままと
いう方が多いようです。

理由として、システムを止めても、一般的な空気清浄機
があるから大丈夫と、お考えの方々もいらっしゃいます。

ところが、一般的な空気清浄機については換気量に比較

して通過する空気量は多くありません。もちろん、空気

清浄機の能力にも幅があることから、空気清浄機だけに
頼るのではなく、通常の換気を行うことが推奨されてい

ます。

最近の住宅は高気密・高断熱化が進んでいることから、

こうした換気機能を正しく使わないと、室内換気が行き

届きません。

次回は、掃除のコツをお知らせします。