社長ブログ

建築のあれこれ「限界予算と安心予算」2020.09.18

家を建てる時に、全く借入れをする必要がないという人は、

ほとんどいないと思います。

大抵は、住宅ローンを組むことになる筈です。

一般的には、年収から換算して返済率何%まではOKだから、

何年返済で、いくらまで借りられるかという計算をします。

しかし、年収がいくらだから、いくらまで借りられるという

のは「絵に描いた餅」で現実的ではありません。

年収が同じでも、人それぞれ生活スタイルもお金の使い方も

違いますので、家づくりに掛けられる金額は違って当然なの

です。

しかし、営業マンの口車に乗って、これ位なら何とかなるだ

ろうという甘い見通しで無理な予算を組むと、外食もできな

いし家族旅行にもいけない。最悪の場合は、家を手放さなけ

ればいけないことにもなってしまいます。

このギリギリ目一杯の予算組みのことを「限界予算」といい

ますが、家づくりで失敗しないためには、返済が可能な金額

から換算して借入可能額を算出すべきなのです。

これを「安心予算」と呼びます。

そして、予算を増やすためには、外食の回数を減らすとか、

保険の見直し等とか無理のない範囲の「加算」をすれば良い

のです。

はじめに予算を立てて、その範囲内で希望を叶える。

そうすれば、あれを削り、これを我慢といった「夢を削る家

づくり」をしなくてすむのです。

私は、予算をオーバーするような無理な提案をするのはプロ

ではないと思っています。きちんと計算した予算の範囲内で、

お客様の夢を最大限に叶える努力をすることこそプロの仕事

だと思っています。