秋が深まり、日が傾いてきたかなと思うと、あっと
いう間に空が茜に染まり、日が沈んでしまいます。
最近ではあまり見かけませんが、釣瓶とは、滑車を
使い井戸から水を汲み上げる桶のことですが、日の
沈む早さを、井戸の底へ釣瓶がサーッと落ちていく
様子を例えたものです。
外で遊んでいる子供たちが、一散に家へ帰った幼い
日の記憶に重なるように、真っ赤な夕焼けには少し
ほろ苦さが・・・ 渡辺 田鶴子