社長ブログ
前回に引き続き、部屋別のポイントについてお話します。
(1)洗面所
先ず、洗面台は椅子に座っても使用できる高さにしておき
ましょう。収納スペースは、常に手の届く範囲内で計画を
しておくことが大事です。
(2)浴室
浴室の扉は、アクリルガラスなどの割れにくい素材を選び
ましょう。跨ぎやすい高さの浴槽を選んだり、腰掛を設置
するなど、洗い場と浴槽との移動にも配慮が必要です。
(3)台所
特に安全面への配慮が重要です。
電磁調理器具は、火を使わないので比較的安全と言われて
いますが、使い慣れていない方にとってはかえって不便な
部分もあるようです。
部屋の用途に関らず、
①介護を想定した広めのスペースを確保しておく。
②引戸等は開閉が楽な建具を選ぶ。
③水に濡れても滑りにくい床材を選ぶ。
④水栓金具やドアハンドルは、レバー式等、操作性が
高いもの選ぶ。
⑤照明や設備機器のスイッチは、大型のものを選ぶ。
緊急時に備えてブザーを設置する。
などは、最低限考慮しておきましょう。
これらを充実するには、コストの問題を避けて通ることが
できません。設備の貸与や高齢者対応の住宅改造に助成金
制度を設けている行政もありますので、積極的に利用しま
しょう。
更に、機能面だけでなくプライバシー、家族間のコミュニ
ケーションなど、高齢者の心理面にも十分考慮して計画を
立てることが重要です。