社長ブログ

建築のあれこれ「コスト重視の住宅①」2021.01.29

安全かつ快適に住むための基本性能の確保

(1)敷地条件によって発生する費用

敷地に高低差があったり、地盤が弱い土地の場合、

擁壁や地盤改良の費用がかかります。

これら費用は決して安くない上、新築する建物に

装備として加わるものではありません。

物として見える費用ではないので、つい軽視され

がちですが、住宅の安全性を決める上で最も重要

なものです。

工夫次第では多少のコストダウンも可能ですが、

必要以上にコストを絞ることは大変危険です。

(2)構造や断熱にかかわる費用

構造、断熱といった基本性能に係る部分は、家の

価格の多くを占めます。

たとえローコスト住宅でも、妥当性のある予算の

範囲内で計画を進めていかないと、住宅にとって

最も大切な基本性能が疎かになってしまいます。

これらの基本的なところには、割り切って気持ち

よく予算を割くという心構えが大切です。

(3)シンプルな計画をする

部屋を細かく仕切らずに間取りをシンプルにする

ことにより、複雑で個室の多い計画よりも経費を

削減することができます。ざっと挙げるだけでも、

建物の外壁、部屋を仕切る壁、扉、造り付け収納

などシンプルにすればするほど経費を抑えられる

要素があります。

又、間仕切りを多くして部屋の使い道を限定して

しまう計画よりも、家族構成の変化や子供の成長

に応じて、各部屋の使い方を変えることができる

という積極的な考え方もできます。