家を建てる際、有害物質を避けるためには何を考えるべきか?
大事な点を書いてみました。参考にして下さい。
*土台には普通、防腐処理を行います。
又、1階床下及び外気に接する構造材(木材)には防蟻処理を
します。これは虫(白蟻)を寄せ付けない、もしくは殺して大事な
構造材を守る為に行います。
でも、良く考えて下さい。
白蟻を寄せ付けない、又は殺すということは。有害物質を使っている
からで、当然人間にも影響が及ぶということです。
ですから、薬剤は自然素材で作った物を使うか、建物の外で処理を
する方法を選ぶ必要があります。
では、どうすればいいか?
「土台は薬剤処理をしてないものでお願いします」と言えば、業者は
他の方法を示してくれるはずです。
もし「うちは出来ません」とか「責任が持てません」って言う業者
だったら考えたほうがいいですね。
*また、一般にクロスと言うとビニールクロスが、当たり前のように
使われていますが、これらはほとんど石油から作られていますので
これもやっぱり身体によくないですね。
しかし、クロスは「クロース(布)」のことなので、なるべく
ビニールクロス以外で検討してください。
最近ではエコクロス(多機能)など身体に優しいクロスも出ています。
*塗装する場合は、有害なものを使わず、無害なものを使用。
*最近、畳の部屋は以前に比べると減ってきていますが、薬剤で着色
したり、防腐、防菌、防虫処理をした工業畳とよばれるものが出回
っていますので、選ぶ際は気を付けて下さい。
そんな畳の部屋に寝転がっていたら、身体に良いわけないですね。
畳もできたら、自然素材の畳をおすすめします。
*内装材は、日本では約9割がビニール系のものが使用されますが、
ドイツなんかでは逆で、9割、紙が使われています。
ビニール系の物が身体に悪い。と言うことが認識されはじめてから
日本では、昔ながらの土壁に漆喰、最近では珪藻土仕上げ、布クロス
などが見直されるようになりました。
これらは、害を及ぼさないうえに、湿気を適度に保ってくれたり、
悪臭を吸収したりと、人間にとっていい役割を果たしてくれます。
ただし、施工期間が少々長いという問題点はあります。
でも、その後の生活する時間を考えたら、どちらがいいでしょうか。
1、2カ月長くても、その後、何十年も快適に暮らせるんです。
それとも、その後いろんな心配しながら生活するのとではどちらが
いいのか? それは皆さんがが判断してください。
余談ですが、昭和初期の文化財級の建物を見に行くと、やはり
布クロスが貼られているのに気がつきます。
土壁で漆喰や珪藻土仕上げ等、昔から受け継がれた自然素材、工法で
日本の気候風土に合った家を建てると言う事が今見直されてきています。
そうすれば、電気製品に頼らなくても、部屋の湿気を調整してくれたり、
自然に換気ができ、部屋の空気を快適にしてくれるはずです。
以上のように、有害物質を避ける方法はいろいろあります。
家を建てる際は是非ご検討下さい!
自然素材を利用した健康住宅を提案している工務店
渡辺ハウジング 渡辺