社長ブログ

建築のあれこれ「住宅にも適正価格が」2021.05.14

「コストを抑えて、良い住宅を建てたい」という思いは、

施主であれば誰もが抱く思いです。

しかし、「ローコスト」というのは魔法の言葉ではあり

ません。

その意味や内容をしっかり理解した上で計画に臨むこと

が大切です。

いろいろな物に適正な価格があるように、住宅にも適正

価格が存在します。

過剰なスペックや、無駄な工程を省くことは大切ですが、

コスト削減だけを第一の目的としてしまうと「安かろう

・悪かろう」という家になってしまいますし、何よりも

大切な、安全かつ快適な家を実現するための基本性能が

疎かになってしまいます。

ローコスト住宅を建てるに当っては、しっかりした基本

性能を確保しつつ、更に施主自身が要望を整理し、無駄

なコストを抑えるように心掛けることが重要です。

又、「ローコスト住宅」と「狭小住宅」を両立させよう

と考える方を多く見受けますが、ローコスト住宅のコツ

は、なるべくシンプルに造り(決められた間取りで変更

不可)、狭小住宅では、わずかな空間を有効活用したり、

同じ空間を多目的に使用できるようにする・・・等など、

細部まで気を配りましょう。

狭小住宅を、必要以上のローコストで建てようとすると、

ただ狭いだけの不便な家になってしまいますので注意が

必要です。