今回は、住宅を建てる際に忘れがちなライフサイクルに
ついて考えてみましょう。
日本語には「美しい」と「きれい」という言葉があります。
似ているようで異なります。
どんな違いがあると思いますか?
「美しい」というのは、汚れてもそれなりの味わいがある。
「きれい」と言うのは、汚れたらきたない。
自然の木材の柱などは、たとえ汚れてもその時代と共に
味わいを増していきます。
ところが、新建材は、もちろん新しい時はきれいですが、
年を経るごとに汚れていきます。
見るからに、ただただ汚くなっていくんです。
ですから、使う材料も考慮してくださいね。
判断を誤ると「もうこんな家いやだ。住みたくない!」
ということになってしまいます。
それから「環境共生」
人間も自然界の一部ですから、自然に逆らえば問題を
抱えることになります。
例えば、ベランダから飛べば、地面に落ちて怪我をして
しまいますね。
そんなことは言われなくても、誰にもわかります。
地球には引力が有るからです。
でも、他の事柄になると、失敗してから気づくということが
少なくありません。
環境と共存・共生する。
そうすることによって、建物も自然と共に美しく変化して
いきます。
それから、大事なのが「資金計画」
先ほども少し触れましたが、ライフサイクルの問題です。
早ければ5年、通常15年も経つと、いろんなものが劣化し、
メンテナンスが必要になってきます。
塗装が剥げれば塗り直さなければいけません。
屋根材も、10年、20年もほったらかしだと葺き替えが
必要になってきます。
又、建てる際、自分の代だけ住めれば良いのか、あるいは
孫の代までにわたって住むのか?
それによって、当然資金計画は変わってきます。
どちらが良いというわけではありません。
これは、皆さんのライフスタイルや価値観によって決定すべき
ことです。
ただ、どちらにしろ無理をしないこと。
日本では、一般的には、年収の5倍位の住宅ローンを利用して
います。
しかし、欧米では3倍までのようです。
3倍位でしたら、破産とかいうところまでは追い込まれない
はずですが、これが5倍にもなると簡単には返せません。
土地と建物を処分しても、まだ借金が残ります。
収入が減ったり、もしくは無くなることもあります。
ですから、最悪の事態も考えて、資金計画を立ててください。
そうすれば、毎日の生活にもゆとりを持つことが出来るでしょう。
これで、住まいを負債にしない為のコツについての話は終わりです。
楽しい毎日が送れるよう、決して無理をしないでくださいね。
孫の代までメンテナンスでもつ家づくりを
渡辺ハウジング 渡辺