いつまでも快適に暮らすための参考となる、住まい方と手入れの
ポイントについてまとめた続きです。
【畳】
日本の伝統的な床仕上げ材で、我が国の気候風土に適している
ことから多く用いられています。
最近では技術も進み、従来の藁床・い草表から化学製品
(スタイロホーム等)に変わりつつあり、ダニ、カビも発生
しにくくなってきました。
ただし、畳表のい草が、中国からの安価な輸入品が多く、
身体に害を与える物もありますので注意が必要です。
『お手入れ方法』
畳の目に沿って、ほうきや掃除機で目に詰まったほこりを
掃除して下さい。
畳全体が汚れている時は、酢水(酢と水を半量ずつ合わせる)
で雑巾を固く絞りさっと拭いた後に十分乾拭きしてください。
年に1~2回は畳干しをして下さい。
干す際は、畳の裏面が日光に当たるようにし、しばらくおき、
たたいてほこりを出して下さい。
畳を敷き込む時は、元どおりに配置して下さい。
敷く位置が替わると隙間ができたりするので、干す前に
印を付けて間違えないようにして下さい。
『畳の日焼け』
畳の日焼けはみかんの煮汁で漂白できます。
1リットルくらいの水に、みかんの身の部分を5個入れて
煮出し、それを濾して冷まします。
この煮汁で雑巾を固絞りにし、畳を拭いて下さい。
『醤油やソースをこぼした時』
畳に醤油やソースをこぼした時は、小麦粉か塩を
たくさんかけて下さい。水分を吸収させた後、ほうきで
掃き、残ったものは掃除機で吸い取ってください。
余談ですが飲食店では嘔吐物の始末にこの方法を使います。
嫌な匂いも消え、「清め」にもなります。
誰もがすぐ雑巾で拭こうとしますが、雑巾はかえって汚れを
広げてしまうこともあります。
『畳の表替え』
畳の表替えは、2~3年を目安に行って下さい。
初回の表替えは裏返して使用し、次回は畳表を取り替えます。
『ペットの糞尿』
ペットの糞尿は、熱湯で固く絞った布で叩くようにして拭いた後、
酢をつけて拭き、水拭きとから拭きをして下さい。
『カーペットを上に敷かない』
畳の上には、カーペットなどを敷かないで下さい。
カーペットが畳をむらし、ダニ・カビ発生の原因となります。
次回に続く