社長ブログ

室温と脳の老化2022.12.23

慶應義塾大学理工学部 伊香賀 俊治教授の研究によると、
住まいの居間の室温と脳の老化について、明確な相関関係
があるとされています。

一般的に、高齢者は脳の健康状態が悪くなりますが、寒い
部屋に住んでいると脳が老けてしまいます。 その影響は、
室温が摂氏1度低いと脳が2歳分老けてしまうほど。

そうなると、脳を含む全身の血管が収縮してしまい血圧が
上がり、脳の血管に動脈硬化が発生します。小さな梗塞や
脳の細い血管が切れると血管性認知症を引き起こします。

又、寒い環境にいて「何か食べよう」「身体を動かそう」
「本でも読もう」という生活に対する意欲が低下してしま
うと、アルツハイマー型認知症の原因となります。

特に室内が寒いと「何か食べよう」という意欲も減退して
しまい、タンパク質の摂取量が減り炭水化物が主体で食塩
過多の食事に。
結果として身体全体が不健康になってしまいます。

糖尿病・高血圧などの生活習慣病が、アルツハイマー型・
血管型認知症の原因となっていることはよく知られていま
すが、脂質代謝(認知症原因遺伝子に関連)はもちろん、
糖質中心の食習慣、運動不足、内臓脂肪過多等が、アルツ
ハイマー型認知症の原因とされるアミロイドベータの分解
を妨げています。

このようなことから、認知症予防において、住環境要素は
決して無視できないことがわかります。