社長ブログ
安全かつ快適に住むための基本性能の確保
(1)敷地条件によって発生する費用
敷地に高低差があったり、地盤が弱い土地の場合、擁壁や
地盤改良の費用がかかります。
これら費用は決して安くない上に、新築する建物に装備と
して加わるものではありません。
「物」として見える費用ではないので、つい軽視されがち
ですが、住宅の安全性を決める上で最も重要なものです。
工夫次第で多少のコストダウンも可能ですが、必要以上に
コストを絞ることは大変危険です。
(2)構造や断熱にかかわる費用
構造、断熱といった基本性能に係る部分は家の価格の多く
を占めます。
たとえローコスト住宅でも、妥当性のある予算の範囲内で
計画を進めていかないと住宅にとって最も大切な基本性能
が疎かになってしまいます。
これらの基本的なところには割り切って気持ちよく予算を
割くという心構えが大切です。
(3)シンプルな計画をする
部屋を細かく仕切らずに、間取りをシンプルにすることに
より、複雑で個室の多い計画よりも経費を削減することが
できます。
ざっと挙げるだけでも、建物の外壁、部屋を仕切る壁、扉、
造り付け収納などシンプルにすればするほど経費を抑えら
れる要素があります。
また、間仕切りを多くして部屋の使い道を限定してしまう
計画よりも、家族構成の変化や子供の成長に応じて各部屋
の使い方を変えることができるという、積極的な考え方も
できます。
次回へ続く