社長ブログ

失敗事例から学ぶ家づくり成功の秘けつ(5)2016.06.10

○お得なはずのキャンペーンで高い買い物

お得だと思って契約したが、実は、そうでもなかった

という失敗例です。買い物をする時、定価より少しでも

安く買えたら、誰しもトクをしたと満足するものです。

こんな人間の心理を利用して住宅会社はキャンペーンを

仕掛けることがあるので要注意です。代表的なふたつの

タイプのキャンペーンをお教えします。

■展示場売却キャンペーン

チラシなどで、展示場売却1棟1300万円といった

ような広告をご覧になったことがありますか。

家が1300万円ならお買い得、と感じますね。

こういったキャンペーンに申し込むこと自体は、特に

問題ありません。ただし、間取りがすでに決められて

いて、変更することができません。

実際には1300万円の他に費用が必要になるのですが、

もしこれに当選すればお得かもしれません。

しかし、問題はその後に起きるのです。

申し込みをした人すべてにこんな勧誘があるのです。

たとえば、次のような電話です。

「お申し込みをいただき有難うございました。今回、

1等ははずれたのですが、2等が当たりました。今なら

特別価格でご購入いただけます」

この場合、最初から上乗せされた金額を差し引くだけ

なのですから、お得とはいえません。

■月末決算型キャンペーン

その月のうちに契約を決めると、〇〇〇円安くなると、

契約を迫られるケースもあります。

(普通では考えられない大幅な値引きです)

間取りや資金計画をしっかり考え、住宅会社のことも

よくわかって納得していれば問題はありません。

しかし、多くの場合、何も決まっていない状態で契約を

迫ってくるケースがほとんどです。

間取りはライフプランを1~2回見ただけで、今後どう

なるのかわからない。

着工、引渡しについての具体的なスケジュールについて

話をしていない。

こういった状態で契約を迫ってくることが多いのです。

住宅会社は月末ごとに売り上げの集計をしています。

その月の契約高を積み上げたい時や、契約がなかなか

とれずに業績の上がらない会社は、こういった無理な

キャンペーンを打つことがあります。

買う側は、冷静に考え、きっぱりと断ってよいのです。

価格に惑わされ、「今買うとお得」と思い込んで契約

すると後悔することになります。

自社都合で契約を迫ってくる会社には注意が必要です。