国土交通省は2015年度の住宅市場動向調査の結果を公表しました。
興味深いのは、注文住宅を建築した工務店や住宅メーカーを探した
方法の最多が「住宅展示場」だったことです。
住宅展示場は、建物も大きく豪華で参考にならないと、業界内でも、
来場者が年々減少し、もう住宅展示場での集客の時代は終わったと
言われていました。
ところが前述のデータでは、住宅展示場が過半数。しかも上昇傾向。
インターネットが普及し情報がいつでも好きな時に得られるように
なった現在でも、やはり、高額な買い物は現物を見ないと不安だと
いうことでしょうか。
では、住宅展示場に行き、数ある住宅メーカーの中からどうやって
見学する会社を選ぶのでしょうか。
おそらくは、外観のイメージが一番だと思いますが、その日に入った
たった2~3社で決めてしまう人が過半数だというデータがあります。
実は、ここが最大の問題点です。
住宅展示場に行かれる方の多くは、とりあえず行ってみようという
方です。とりあえずというくらいですから、ご自身の家づくりに
関してはほとんど何も考えていません。
そういう方が、売り手のプロである営業マンに誘導され、その日に
入った2~3社に無料でプランを描いてもらい、何度も打ち合わせを
していると、その中から1社に決めなければいけないという雰囲気
になります。
そして多くの方は、契約の後にもっとさまざまな住宅メーカーや
工務店があるのに気づき、価格も含め本当に契約してよかったのか
後悔するのです。
これから夏休み。
住宅展示場に行かれる際には十分気をつけてください。
住宅展示場は楽しいところですが、まずは多くの住宅メーカーを
見てまわることをお勧めします。
その上で、ご自身のライフプランを整理し、家づくりのこだわり、
資金計画を考慮した上で、プランを依頼することが大切です。
また、事前にインターネットなどで必要最低限の知識を学習する
ことも忘れないでください。