社長ブログ

建築のあれこれ「コスト重視の住宅・3」2016.11.29

(8)ローコスト住宅に実績のある建築家や工務店を選ぶ

前回に書かせていただいたような内容を判断し選択していく

ことは、施主にとって簡単な作業ではありません。

プロとしてアドバイスができる信頼できる建築家や工務店を

見つけるが大切です。

多くのローコスト事例にかかわってきた建築家は、最終的に

工事の仕上がりや性能にしわ寄せがいくことを知っているにも

かかわらず工務店を競争させてコストダウンを図ります。

工務店はそれぞれが安く仕入れられる材料を持っていたり、

他の現場で出た材料の余りが倉庫に眠っていることもあります

ので、それらを使うことありきで計画すれば、かなりのコスト

ダウンも可能です。

しかし、建築家や工務店にとってローコスト住宅は歓迎できる

仕事ではありません。

労をいとわずローコスト住宅を実現する情熱を持った建築家や

工務店を家づくりのパートナーとすることが大切です。

(9)施主自身が計画をリードする

要望だけ伝えて人任せにせず、施主自身がパートナーとの

信頼関係を築く努力を常に怠らないことが大切です。

前述のように、ローコスト住宅には計画に関わる建築家や

工務店の情熱が必要であり、その情熱を維持するためにも、

施主自身が、計画を引っ張っていく位の情熱を持ち続ける

ことが大切です。

逆に、「客だから」という意識でパートナーに接すると、

ローコスト住宅ではなく、ただ単に「安物の家」になりかね

ませんので注意が必要です。

「安くて良い家は無い」と思う方が賢明です。