社長ブログ
前回は、土地についお話ししましたが、
今回は建物についてお話します。
形状は、四角形、それも正方形に近ければ近いほど安く
建てることができます。
同じ床面積であれば、正方形が最も外壁が少なくて済む
わけです。建物の大きさは、スケールメリットが働きます
ので、建物が大きければ大きいほど坪単価は安くなります。
ローコストな狭小住宅を希望される方が少なくありませんが、
この場合、総予算を抑えることができても、建物が狭い分、
坪単価としては高くなります。
また、大きな建物を建てられる土地は、その分建物周りに
余裕があり、斜線制限がかかりにくくなります。
ただし、二世帯住宅や賃貸併用住宅のようにキッチン等の
設備が複数セット必要になる場合はスケールメリットは働き
にくくなります。
階数は、2階建てが最も安く建ちます。
平屋は床面積に対して基礎(鉄筋コンクリート造)や屋根の
面積が広いために割高になり、3階建て以上は準防火仕様の
コストや杭工事、地盤改良等にコストがかかる可能性があり
ます。
◆結論
幅のある前面道路に接している高低差のない正方形の土地に、
ある程度以上の大きさの正方形の木造2階建てを、単世帯で
建てるのが床面積あたりの坪単価が最も安くなるということ
ができます。
特に、規格住宅であるハウスメーカーの場合、建物の形が
複雑になった場合の価格上昇幅が大きくなる傾向にあります。
ただし、安く建物が建つような好条件の土地は、その分地価が
高くなりますので、常に土地・建物を合わせた総額での比較を
忘れないようにしてください。