社長ブログ
「ハウスメーカー」という言葉に正式な定義はありません。
あえて定義をするならば、ハウスメーカーとは、「自前の
生産設備を持ち、工業化(プレハブ化)または建築資材の
一部を規格化することにより、注文住宅の大量生産を全国
規模で展開している会社」と言うことができます。
そもそも住宅は、一棟毎に建築されるものですが、個別に
生じる設計や施工方法を予め統一しておくことで、品質と
生産効率を高めようとしたのがハウスメーカーです。
ハウスメーカーの住宅は、工法や部材、サイズなどの基本
仕様について、行政から予め認可を一括して取得し、その
規格の範囲内で設計、施工を行います。
これを「型式適合認定」と言い、建築するために必要な
手続き等を簡略化することが認められています。
つまり、
と言えます。
ハウスメーカーの中でも、木造軸組工法、ツーバイフォー
(2×4)工法などの一般的に広く普及している工法では、
型式適合認定を取得していないケースもありますが、
このようなケースでも程度の差こそあれ建築資材の一部を
規格化することによって工業化を図っていますので、この
点で本質的な違いはありません。
ハウスメーカーの住宅は、個々の建築確認や審査を簡略化
することができ、予め部材を大量に仕入れたり、加工する
ことによって個々の建物の品質を一定の水準に保つことが
可能になります。
逆にいうと、ハウスメーカーの設計の自由度は、自由設計
とは言っても、予め認可を受けた型式適合認定や各ハウス
メーカー毎の規格の範囲内に限られます。