社長ブログ

建築のあれこれ「ハウスメーカーって何?」2017.04.12

「ハウスメーカー」という言葉に正式な定義はありません。

あえて定義をするならば、ハウスメーカーとは、「自前の

生産設備を持ち、工業化(プレハブ化)または建築資材の

一部を規格化することにより、注文住宅の大量生産を全国

規模で展開している会社」と言うことができます。

そもそも住宅は、一棟毎に建築されるものですが、個別に

生じる設計や施工方法を予め統一しておくことで、品質と

生産効率を高めようとしたのがハウスメーカーです。

ハウスメーカーの住宅は、工法や部材、サイズなどの基本

仕様について、行政から予め認可を一括して取得し、その

規格の範囲内で設計、施工を行います。

これを「型式適合認定」と言い、建築するために必要な

手続き等を簡略化することが認められています。

つまり、

ハウスメーカーの住宅=型式適合認定を受けた住宅

と言えます。

ハウスメーカーの中でも、木造軸組工法、ツーバイフォー

(2×4)工法などの一般的に広く普及している工法では、

型式適合認定を取得していないケースもありますが、

このようなケースでも程度の差こそあれ建築資材の一部を

規格化することによって工業化を図っていますので、この

点で本質的な違いはありません。

ハウスメーカーの住宅は、個々の建築確認や審査を簡略化

することができ、予め部材を大量に仕入れたり、加工する

ことによって個々の建物の品質を一定の水準に保つことが

可能になります。

逆にいうと、ハウスメーカーの設計の自由度は、自由設計

とは言っても、予め認可を受けた型式適合認定各ハウス

メーカー毎の規格の範囲内に限られます。