◆リノベーションとは
リノベーションとは、建物の骨組みだけを再利用し、
内部をそれまでと全く違う状態に作り変えること。
日本では、多くの住宅が30年前後で建替えられてき
ましたが、これまでの住文化への反省から昨今では、
「長期にわたって利用可能な住宅」という考え方が
定着しつつあります。また、新築と比べて、
・物件の選択肢が多い。
・総費用を抑えることができる。
・自分の希望通りの生活空間を実現できる。
・取得時からの資産価値の目減りが少ない。
等をメリットと考えて、リノベーションを選択する
人も増えているようです。
◆リフォームとリノベーションとの違い
一般的に、リフォームとは「元の状態(新築時)に
戻すための改修」の意味で使われることが多く、
リノベーションは主に「新築時とは根本的に異なる
生活空間に改修する」場合に使われます。
◆リノベーション計画時の注意点
リノベーションには以下の方法があり、資金計画の
注意点がそれぞれ異なります。
①既に所有している建物をリノベーションする場合
費用を自己資金で準備できれば問題ありませんが、
購入時(新築時)の住宅ローンの残債があると、
予定額の資金を調達できない場合がありますので
ご確認ください。
②新たに、中古マンションや中古戸建てを購入し、
リノベーションする場合
住む場所に拘りがあるのなら、不動産業者を通じ
希望のエリアで中古物件を購入して、業者を選定
するのも1つの方法です。
自己資金で費用を準備できれば問題ありませんが、
借入が必要な場合は住宅ローンよりも金利が高い
リフォームローンを使う必要があります。
新規に物件を購入する為の住宅ローンとリフォーム
ローンを合わせた返済になるため、ある程度の自己
資金を準備して計画を進めた方が無難です。
③リノベーション済みの物件を購入する場合
流通している物件数は②よりも少なくなりますが、
希望のエリアに物件があれば新築マンションや新築
戸建てを買う場合よりも総額を抑えることができ、
ライフスタイルに適った住まいを持つことが可能です。
改修済み物件を購入することになるため、既存建物の
耐久性などが分かりずらい点はありますが、①や②の
ケースと比べ時間がかからず、比較的少ない自己資金
でも購入ができるのが大きなメリットです。
また、借入には住宅ローンを使うことができますので、
資金調達に伴う労力も新築マンションを購入する場合
とほぼ変わりません。