社長ブログ
今回は、キッチンの高さと腰痛との関連について。
住まいの満足感は、日々の家事が楽しいと高まるようです。
慢性腰痛を経験したことがある女性を対象に、居住環境・
家事といった生活行動が、慢性腰痛・ストレス等に与える
影響を調査した論文が公開されています。
この論文を要約すると、
①満足度が高い住まいになると『家事の楽しみ』が増える
ことから、『ストレス・疲労感』が減って『慢性腰痛』
が減少するようです。
②運動習慣がない方にとって、家事を長く楽しめる住まい
が腰痛を減少させる可能性があります。
③高齢期には家事を楽しめる住まいが、ストレス・疲労感
や慢性腰痛を軽減する効果が期待できるようです。
④キッチンの高さ感が適切な場合において、家事の時間が
長くても慢性腰痛がわずかに減るようです。
つまり、住まいのストレス・疲労感は慢性腰痛への影響が
大きく、多くの時間を過ごすキッチンの高さを、適切に整
えることで、長い家事時間でも腰痛が軽減される、という
ことです。
適切なキッチンを設えることは健康の関連において重要な
要素といえます。 使いやすいキッチンにするためには、
並行して適切な収納も考える必要があります。
室内の暑さ・寒さが高血圧やヒートショックへの危険性が
高まる要因になっていること。住まいの過度な湿気が結露・
カビの発生を促し、アレルギー疾患を引き起こす可能性を
高めることは、広く知られていることです。
しかし、家事や収納の優先順位を下げて、性能スペックに
偏った住まい選びに拘るのではなく、日々の生活の基本と
なる家事の優先順位も高くした住まい選びが、長期間、
快適に過ごせる住まいになることは間違いないようです。