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高度斜線について教えてください。以前お隣の家を建てる時、お隣の奥様から、本当は総3階建てにしたかったのだけど、高度斜線のせいで3階部分が削られてしまって、思うように建てられなかった、という話を聞きました。
私の家も建て替えると削られてしまうのでしょうか。 -
ハイ、お答えします。都内では、建物の高さを制限する規定があり、特に斜線で制限する規制は、道路斜線と高度斜線があります。
今回は、高度斜線についてお話ししたいと思います。
高度斜線制限は東京の場合(区により異なる場合がある)
①第1種高度斜線制限
②第2種高度斜線制限
③第3種高度斜線制限
④制限なし
という4種類に分かれます。
この制限の趣旨は、日影規制(後日説明します)と共に北側隣地の日当たりを確保することにあります。
つまり建物を建てた場合に、その北側のお宅の日当たりを妨げなように配慮する規制です。
画像は、それを図で表したものです。
①第1種高度斜線は、北側境界から5m上りそこから0.6勾配で斜線がかかる制限で、第1種低層住宅地域などのような建蔽率や容積率の低い地域が多く、3階建ては難しい場合が多いです。
②第2種高度斜線は、北側境界から5m上りそこから1.25勾配で斜線がかかります。
住居系の用途地域が多く、3 階建てにすると3階部分が削られる可能性があります。
③第3種高度斜線は、北側境界から10m上りそこから1.25勾配で斜線がかかります。
近隣商業、商業等の地域が多く、総3階建てが可能です。
また、駅付近のビル街や繁華街は高度制限なしの地域があります。
都市計画で高度制限は決められていますので、建築を計画される場合は、建蔽率や容積率だけではなく高度制限にも注意が必要です。
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